僕はラジオ体操の冒頭部分が嫌いだ。今も不意に耳にすると鳥肌が立つ…。
大学生の頃、友人と幽霊が出ると噂の廃アパートの探検に行った時の話だ。
幽霊アパートとはよく言ったもので、ひび割れたコンクリートの壁に濃い緑色の外観、薄暗い雰囲気、全てなかなかの雰囲気を醸し出していた。
だがあの『廃屋』の迫力には遠く及ばず、僕にはまだまだ雰囲気を楽しむ余裕があった。
最上階に位置する3階の一番奥の部屋…。
噂では其処の押し入れから身元不明の変死体が見付かったという…。
その後、その部屋に住んだ何人もの人が自殺、事故で亡くなったり、また行方不明者も出たという…。
その部屋のベランダから飛び降りようとして偶然助かった人がいる…。
そのアパートの管理人だ。
その管理人の証言では、夜中に何故かフラフラと呼び寄せられるようにその部屋に、自分の足で歩いて行き、理由も無いのにベランダから飛び降りようとした。
その時にベランダで躓き、柵で頭を打って正気に戻り、管理人室に逃げ帰って朝まで震えていたという…。
その管理人はその後お払いを頼んだ。
しかしそんな何人も死人が何人も出たようなアパートにはだんだんと住む人も居なくなり、幽霊アパートと呼ばれ、また廃アパートとなるまでに時間はかからなかった…と友人Sは語った。
Sがこの話を仕入れてきたのだが最後に
『悪霊のよりも、正体不明の何かもっと…妙なモノがいるらしいぞ…』と言った。
Sは機会があればいつか行きたいと思っていたようで、今回、僕が免許取り立てで、慣れないドライブに誘ったはいいが行く所が無く、結局僕ら二人が揃ったなら…というわけで滋賀県にまで来ていた(笑)
え?勿論、友人のSは下田ですよ!?(笑)
『立入禁止の役割全く果たしてないやん…これ。』
広場のような草むらに囲まれ、人気のほとんど無い場所にそのアパートは立っていた。
立入禁止と書かれたオレンジ色の安全標識の横をすり抜けて、少し歩くとアパートの管理人室がある入口に到着した。
廊下があり、その両側に部屋がある。『明日のジョー』に出てくるような安アパートという感じだ。
外からの光が入る小さな窓があるにはあるが、中は薄暗い。
入口付近の小窓がある管理人室は荒れていて、バラバラになった書類のようなものや、埃を被ったブラウン管テレビ、『三階ダメ』と書かれた赤いスプレーの落書きが目立っていた。
薄暗い廊下には1階の部屋につながる木製のドアがいくつか見えていて、鍵が掛かっているものと、いないもの(壊されていたのかも知れない…)があった。
片っ端からドアノブを握って開けてみたが、中はがらんどうでボロボロの畳と、破れた襖、割れた洗面台など…、やはり中は荒れていた。
その内の一部屋を見ていた時に割れたガラス越しのベランダに何か大きな影のような物が落ちるのを見た。
反射的にそちらを見ると、巨大なカラスが飛び立った所だった。
正直冷や汗が出た。
下田の方を見ると、人差し指を立てて、僕に『静かにしろ』のポーズを取っている…。
二人の間に緊張が走る…。
二人ともにそのポーズのまま固まっていると遠く、上の階から、『キィーィ〜、ガチャン』とドアの開け閉めのような音が聞こえた。
…誰かいる…。
僕らはそう思った。
ここで考えるべきなのは、撤退するか否か…だ。
だがその音は、何度も続き、また明らかに規則的なので、風が原因の偶発的な何かだと思われた。
人為的な可能性としては、僕らのような肝試しの人間がアパート内にいるという事だ。
とりあえずまだ撤退には早い…。続行だ。
僕らは慎重に上階を目指した。
忍び足で奥にある階段を登る。
恐らく音が聞こえてきたのは3階からだ。
2階も薄暗く開いたままのドアから幾つか部屋の中を覗けたが、どこの部屋も荒れていて不気味だった。
腰を屈めて、3階に続く階段を伺う…。
相変わらずガチャンガチャンと音は響いていたが、風がやんだのか、不意に聞こえなくなった…。
『やっぱり風のせいやったみたいやな…』
『ああ…。ちょっとびびったな…。』
と二人して笑った。
『ほな行くか…三階の一番奥やったっけ?』
『そや…。面白かったら今度は夜、ビデオ持って来よう…。投稿して金稼ごうぜ(笑)』
等としょうもない事を話していたのを覚えている。
三階の廊下も荒れていて、何かの機械の残骸が小さな窓の下に散らばっていた。
『何が鳴ってたんやろ…』とりあえずは音がするようなものはない。
『おい…。一番奥、開いたままやな…。あれが鳴ってたんか…?』
『…とりあえず行ってみようぜ』
僕らは噂の一番奥の部屋に足を踏み入れた。
が開いたままのドアをくぐると一目でわかる異常さがあった。
西陽が射し込む畳敷の六畳ほどの部屋の真ん中には丸いちゃぶ台があり、ご丁寧に二つの湯呑みまで置かれている。
片隅には時代遅れの四つ足の真空管テレビ…。そしてきちんと畳まれた布団が置かれていた…。
つまり綺麗すぎるのだ。
荒れているのが当たり前の状況の中、突然に綺麗な部屋に出くわすと、異世界に迷い混んだような錯覚に陥る。
恐怖というよりも不思議な感覚だ…。
間も無くそれも恐怖に変わるのだが…。
『なんやこれ…。誰か住み着いてんのかな…。布団も綺麗やし…。』
下田にそう言った直後
『ガン!』
音を立ててドアが閉まった。
『おお!!』
二人ともに声が出た。
驚いて一瞬息が止まった。
二人でドアを見る。
誰かが閉めた訳では無さそうだ。
驚きで息を切らせながら
『ここのドアやった…?鳴ってたの…。』
『立て付けが悪くなってんかな…。とにかくびびった…。』
『今ので一気に疲れた…。押し入れとかもうどうでもいいわ…』
と僕がボヤいた時、
…コツコツ…コツ…
と廊下を歩くような音が聞こえて、僕らは緊張した。
『誰か来た…?』
足音はまだ遠い。誰かがいるのならたぶん2階だろう。
どうするべきか…迷う時間もない…。
とりあえず逃げ出したかったが、どこに逃げる?
逃げるには2階を通らなければならない…。
足音の主と鉢合わせするのはどうにか避けたい。
『キィー…ガチャン』
確実に誰かがいる事が確定した。
ドアを開けて閉める音だ。風ではなかったのだ。
『おい…。ドア開けて入ったよな…。なら今は廊下にはおらんやろ…。』
『キィ〜…ガチャン』
『あかん…。出てきた。今、2階よな…。』
『おい、この部屋に住み着いてる奴ちゃうか?ヤバイ。この部屋に来るぞ…』
そうこの部屋は綺麗すぎた…つまりこの部屋を綺麗に保っている誰かがいるはずだ…。
『キィ〜…ガチャン』
気配はだんだんと近づいて来ている。
どこかに逃げるにしろ、隠れるにしろ、この部屋にいるのはマズい。
『とりあえず違う部屋に行くぞ』
僕らは音を立てないように注意して入口を出た。
ちょうど隣の部屋のドアにも鍵が掛かっていなかったので、其処に逃げ込んだ。
汚く荒れた部屋だったが、逆にそれに安心感を持てた。
コツ…コツコツ…。
足音はどうやら3階にたどり着いたようだ。
下田が押し入れを開けた。
カビ臭い、嫌な臭いがした。
其処に逃げ込むつもりだったようだが、木造のタンス(?)がちょうどぴったりと収まるように入っていて、とても人が入れるようなスペースはなかった。
そのタンスは半分が赤黒く染まっていて…まるで血のようだった。
だが僕らはそんな物に恐怖を感じているような場合ではなかった。
物理的な恐怖が今、そこに迫って来ている…!
『キィ〜…ガチャン』
…コツコツ…コツ。
足音からして相手は一人だ…。
だが現時点では僕らが理解できないという意味で相手の行動は普通では無い…。
一体何をしているのだろう…。
ドアを開けてすぐ閉めて次に向かっている…。
まるで誰かを探しているような…。
探されているのは僕らか!?
全身が総毛立った。
『とりあえずドアから見えへん場所に…隠れよう…。』
僕は
『相手は一人っぽいぞ…。最悪やらなあかんな…』
とその辺に落ちていた木材のような物を下田に渡しながら隠れた。
『キィ…ガチャン』 コツ…コツ…コツ…。
ついに足音が3階まで来た…。
くそっ…。こいつは何をしているんだ?
部屋のドアを開けるだけで中にまで入っている形跡は無い…。
なんだ?何をやっている? 自分の心臓の音がうるさいほど響いて来る。
コツ…コツ…。
動いてもいないのに、汗がポタポタと垂れ始めた。
急に足音が止まった。
どこに?僕らのいる部屋のドアの前だ!
…開けるなら開けろ…。
手にもった角棒に力が入る…。
しかしいつまで経ってもドアが開く気配は無い…。
限界まで張り積めた緊張感を保つのも限界だ…。
ゆっくり…本当にゆっくり…ドアの見える所に顔を出して見た…。
しかし当たり前だがドア以外は何も見えない…。
『何してんやろ…。コイツ…。』
『足音からして、その廊下にいるよな…。』
更に何の音もしないまま15分は待っただろう…。
『どっか行った…?』
『足音なんかせんかったやん…。まだそこにいるんちゃうんか…?』
『…』
また更に15分程経った。
こういう時、体感的にはかなり長く感じるものだ。
僕らは限界だった…本当に。
『おい…。とりあえず俺がドア思いっきり開けて外に出るから、すぐに着いてきてくれ…。やるぞ…。』
僕の覚悟は決まった。
『マジ!?』
という下田と自分自身に考える暇を与えず、角棒を握りしめ、ドスドスと通路を進み、ドアを少し開けてから乱暴に蹴り開けた。
続く…。
学校の中に突然できてたクリスマスツリー。
やっつけ感が台湾だけど、こんなのでもあると気分が上がります。
さて、今日の晩御飯は。。。
ペースト使ったけど、トムヤム鍋。
タイ娘に作り方を聞いたんだよ。
豆腐??!って思う方もいるかもしれません。
でも、最近のタイではグリーンカレーにも豆腐を入れるのがはやりなんだって。
ヘルシー志向でね、豆腐は何にでも入れるそう。
その一方で絶対に外しちゃいけないのがトマトだそう。
台湾ではさつま揚げを入れるんですが、タイ娘もタイ華僑娘も、それは駄目!!!って言ってますwww
ちなみに緑の野菜も何でもいいんだよ。
タイ娘は安いので、いつもエノキダケ入れるって言ってました。
台湾のタイ料理は全部まずいです。
研究室のタイ人も、別の料理だと思って食べるって言ってたので、そのあたりは我々日本人と同じなんだね。
台湾のみそ汁、どんなのかご紹介しておきましょうね。
まず一番人気の具は鮭。でも、粕汁とかではないんですよ。
まず、たっぷりのマーガリンで玉ねぎと鮭を炒める。
そこに塩コショウと砂糖をちょっと、それから水と味噌を入れてぐつぐつ煮こめば出来上がり。
味噌汁だと思わなければそれはそれでいけそうですよね。
でも、みそ汁だと思って飲んだらちゃぶ台ひっくり返しものです。
鯉の箸置きは彼と一緒に買ったんだよ。
辛さは自分で調節するので、ほんのり辛いくらい。
丸一個のレモン絞って、ナンパーも入れて。
これなら彼も食べられるかも。
学校行って仕事して帰ってきたら彼からいくつかボイスメッセージが入ってました。
。。。もう、すっごい落ちてるの。
今は授業もないから、まあまあ大丈夫だろうと思って油断してました。
ちょっとゆとりがあるほうが精神的はヤバいもんね。
で、長い長いメッセを私も送っておきました。
今日は朝早く起きて、また車で5時間もかかるシアトルの病院までお父さんを連れて行かないといけないんです。
ちょっとしたこともできない。ちょっとした気晴らしの水泳にも行かれない。
僕はずいぶん時間を無駄にしてきたよね。
なんて言ってて、危険な感じ。
いっぱいいっぱい誉めて、たまにはデイケアを頼んでって。
で、あなたには私がいるでしょ!何かあったら飛んでいって私も手伝ってあげる、
私がついてるから大丈夫!
って、なにが大丈夫かわからないけど、私もそういってもらえるといつでも安心できるからね。
向こう時間の朝、お返事が入ってて、その声がすごく明るかったのでしばらくは大丈夫でしょう。
彼、モンタナの空港に着いたあとはタクシーでお姉さんの家まで行ったのね。
そこ、迎えもしてくれないんだ、って不思議には思ってました。
そしたら、お姉さんはアルコール依存の問題抱えてるんだって。
それで離婚したらしい。
お母さんもちょっとそんな感じだったらしいです。
どの家庭にも問題はあるよね。
私のとこも悲惨だったけど、外国に逃れたので一応の解決を見てます。
彼のところはお父さんを見とるとこまで頑張ればほぼ解決でしょう。
もう少し頑張るんだよ、と見守るしかできませんが。。。
LINE連絡を開始してから、欠かさず「おはよう」「おやすみ」のメッセをこちら時間でおくってくれます。
以前の私なら、ウザっ!!!ってなったとこだけど、今はそれがなんだか嬉しいです。
今が一番大変なときだから、私も1分か2分でできることなので、できるだけ連絡入れようと思います。
パン焼き機で作った餅!!!
これが思ったよりちゃんと餅でびっくり!
これこそ今度彼が来たら作ってあげないと。
ちなみにお汁粉とかあんこは大好物なんです。
いよいよ恋ボケブログになってきましたな。

